「救急事故」を未然に防ごう

「救急事故」を未然に防ごう

家庭内の事故や身の回りで起きやすい転倒、衝突などの事故は、普段のチョットした注意でその多くは防止することができます。特に、乳児や子ども、高齢者は、次のような点に注意し、事故の未然防止を図りましょう。

事故防止のポイント

1.転倒、転落防止

家庭内で発生した転倒時の履物についてみると、約7人に1人はスリッパやサンダルを履いていたという統計があります。

 

体調の良い悪いに関係なく日常的に発生する危険性が潜在しているといえます。乳幼児や子ども、高齢者がいる家庭では、階段に手すりを設けたり、床面の高低差をなくすなどして、障害物を取り除くことなどが効果的です。救急事故を未然に防止するための環境を作り、行動には絶えず注意し、いつでも援助の手が差し伸べられるよう気配りを怠らないようにしましょう。

 

2.異物、誤飲

異物、誤飲の原因はさまざまです。あらゆるものが異物、誤飲につながる恐れがあります。

 

食事時間は余裕を持ち、慌てないで食事をする習慣を身につける事が大切です。子どもは何でも口に入れる行動をとります。誤って飲み込みやすいと考えられる物は、手の届く所には置かないよう注意しましょう。

 

3.熱傷

熱傷の原因は、お茶、コーヒー、味噌汁などさまざまです。熱傷を起こす可能性のあるものは、置く場所などに十分注意しましょう。

 

4.入浴事故

入浴事故は、死亡につながる可能性が高く、浴槽の深い日本独特の救急事故であるとも言われています。特に、子どもだけや体の弱い高齢者だけでの入浴は避けましょう。

 

入浴中の事故は、高齢者だけの問題ではありません。健康な人でも起こる可能性があり、人の目が行き届かない家庭内で多く発生しています。小さな子どもなどは、深さ10センチ位でも溺れてしまうことがあります。入浴中は、家族のほかに近くにいる人がときどき声をかけたりして注意することが大切です。

 

5.薬物中毒

不必要な薬は常に整理し、子どもの手の届く所には置かないよう心がけましょう。薬品は混合せず、また、ラベルなどをはがすと、中に入っていた薬の判断ができなくなりますので注意しましょう。